エクセル在庫管理「今すぐ確かめる」8項目チェックリスト——判定結果別に取るべき次の行動 ─ 在庫管理のDXに | 完全無償クラウド型ソフト「Spes」

 

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エクセル在庫管理「今すぐ確かめる」8項目チェックリスト——判定結果別に取るべき次の行動


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エクセル在庫管理「今すぐ確かめる」8項目チェックリスト——判定結果別に取るべき次の行動

執筆:Spes編集部

「うちはまだエクセルで大丈夫」と思いながら、実際に確かめたことはあるだろうか。感覚ではなく、具体的な項目を一つひとつ照合すると、思いがけない箇所にほころびが見つかることがある。このチェックリストは、製造・小売・卸売・ECを問わず、月次の棚卸しや発注業務をエクセルで回している担当者を想定して設計した。所要時間は5分程度。結果によって、取るべき行動が変わる。

8項目チェックリスト——自社の現状を照合する

Photo by cottonbro studio on Pexels
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以下の各項目を読み、自社の状況に当てはまるものを数えてほしい。

チェックリスト(当てはまる項目の数を数える)

  • ① ファイルの「最終更新者」が自分以外のときは、何が変わったか分からない
  • ② 在庫の数字を確認するために、現場や倉庫に電話・メールで問い合わせることが週1回以上ある
  • ③ 同じデータを複数のシートやファイルに手で転記している
  • ④ 月末の棚卸しで「帳簿数量」と「実数量」の差が3品目以上発生したことが直近6か月以内にある
  • ⑤ 発注担当者が不在のとき、誰も在庫の正確な数を把握できない(ファイルの場所・パスワードを含む)
  • ⑥ ファイルが重くて開くのに10秒以上かかることがある
  • ⑦ 売れ筋商品が欠品してから気づくことが年に2回以上ある
  • ⑧ 在庫管理の担当者が変わったとき、引き継ぎに1週間以上かかった(またはかかりそう)

チェック数による判定の目安(詳細は次章)

判定結果別——次に取るべき行動

Photo by Daniel Andraski on Pexels
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0〜2項目:現状維持可能だが、運用ルールの点検を

当面エクセルで運用を続けられる状態だ。ただし、SKU数や取引先数が増えたときに一気に崩れるリスクがある。今のうちに「誰がどのファイルを更新するか」「バックアップのタイミング」「欠品・過剰在庫のアラート基準」を明文化しておくと、担当者が変わっても運用が乱れにくい。

3〜5項目:部分的な仕組み化を検討するタイミング

現場の体感より数字の劣化は早い。③(転記の多重化)や②(問い合わせの頻発)が当てはまる場合、月あたりの入力ミス修正や確認コストが軽く数時間に上っているケースが多い。まず「転記を自動化できる仕組み」や「在庫数をリアルタイムで参照できる仕組み」を一つ導入することが現実的な出発点になる。全面移行より、痛い部分から手をつける優先順位が重要だ。

6項目以上:システム移行を具体的に検討する段階

④(帳簿と実数の差異が常態化)と⑦(欠品の後追い検知)が重なっている場合、すでに損失が発生している可能性が高い。例えば、消費財メーカーの現場では「月3品目の帳簿差異」が半期で積み上がると、廃棄・緊急調達・機会損失で100万円を超える事例も珍しくない(在庫管理の運用コストに関する参考統計:e-Stat(政府統計ポータル))。「エクセルの限界」は感覚の問題ではなく、数字として現れている。

チェック項目が示す「本当のコスト」

チェックリストの各項目は、単なる不便さではなく、裏側に具体的なコストが潜んでいる。整理すると次のようになる。

チェック項目発生しやすいコスト・リスク
①更新内容が不明誤ったデータで発注→過剰在庫・欠品
②問い合わせが週1回以上確認工数(担当者2名×15分×週1=年間26時間以上)
③転記の多重化入力ミスの確率が転記回数に比例して増加
④帳簿差異が常態化棚卸し調整のたびに追加作業・廃棄費用
⑤担当者不在で情報が止まる属人化によるオペレーション停止リスク
⑥ファイルが重い月次更新の遅延→意思決定の遅れ
⑦欠品を後から気づく機会損失(1回の欠品が得意先離脱につながるケースも)
⑧引き継ぎに1週間以上ノウハウの個人依存→退職・異動リスクが高い

これらのコストは、ファイルを開くたびに「じわじわと」蓄積するため、単発では見えにくい。四半期や半期でまとめて振り返ると、初めて総量が見えてくる。

「3〜5項目」の会社が最初に手をつけるべきこと

全面的なシステム移行が難しい場合でも、「転記の排除」と「在庫数のリアルタイム共有」という2点に絞ると、費用対効果が出やすい。具体的には次の順序で検討するとよい。

「3〜5項目」フェーズの改善ステップ

①では、どの入力が何回コピー・貼り付けされているかを業務フロー上で数える。②では、バラバラなファイルを「一つの参照元」に統合する(共有Excelでも構わない。ただし同時編集の競合が起きにくい構成にする)。③は「在庫が○個を下回ったら発注担当にメールする」という基準を事前に決める段階だ。④まで来て初めて「エクセルの限界を補うツールが必要か」を判断できる。

クラウド型の在庫管理サービスの中には、バーコードや複数倉庫への対応、ECモールとの在庫連動まで含めて中小企業でも導入しやすい価格帯で提供しているものがある。自社の①〜③が整理されてから比較検討すると、必要な機能の絞り込みがしやすい。運用の整理について疑問がある場合は、Spesへの相談・お問い合わせから確認してほしい。

よくある質問

エクセルでの在庫管理は何SKUまでが現実的ですか?

一般的には300〜500SKU程度を超えると、ファイルの重さや転記ミスのリスクが急増しやすい。ただし、SKU数より「更新頻度」と「関与人数」の方が崩れやすさに影響する。1日に複数人が同じファイルを更新する運用であれば、SKU数が少なくても限界は早く来る。

チェックリストで「6項目以上」でしたが、すぐにシステム移行が必要ですか?

「今すぐ」ではなく「できるだけ早く具体的な検討に入る」が現実的な対応だ。移行には運用設計・データ整備・担当者のトレーニングが必要で、決断から実運用まで数か月かかることが多い。チェック数が多い段階でも、まず「何が一番痛いか」を一つ特定し、そこから着手する方が移行が定着しやすい。

エクセルを残しながら一部だけシステム化することはできますか?

可能だが、エクセルとシステムを並走させると「どちらが正」か混乱が起きやすい。並走期間はできるだけ短く設定し、移行後はエクセルを参照元として使わないルールを明確にしておくことが重要だ。

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