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コラム

発注方式を見直して最適な在庫管理を目指そう

小林 淳
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前回のコラムでは在庫計画を作る上で、適正在庫の見直し方法やその維持方法について書かせていただきました。

※Click!→適正在庫と在庫計画の作り方

 

 

在庫計画の立案・運用において、自社の商材に合わせたオペレーションを組むことは非常に重要な点ではありますが、発注方式を分解し見直すことで、より精度の高い在庫管理体制を作ることを目指していきたいと思います。

 

 

<6種類の発注方式>

 

まず「発注」と言っても、その方式には以下の6種類が存在します。

 

 

 

 

それぞれの概要やメリットやデメリットは以下となります。

 

 

1.定量発注方式

 

予め定めた在庫数(発注点)に達した際に、決まった数を発注する方式を言います。

 

 

  • メリット:毎回同じ数が発注されるため、都度在庫計画の練り直しなどの手間がかからない。
  • デメリット:急な需要や状況変化に対応しづらい。

 

 

 

2.定期発注方式

 

毎日・毎週・毎月といった形でタイミングを決めて、都度在庫計画を検討して発注を行う方式を言います。

 

 

  • メリット:需要数や状況変化に合わせて数量を検討しやすい。
  • デメリット:都度在庫計画を練る必要があるため、手間がかかる可能性がある。

 

 

 

3.簡易発注方式

 

定量発注方式にも似ている面はありますが、需要や優先度が低い商品への発注方式に用いられ、予算の削減といった目的もある方式を言います。簡易発注方式には、2つの方法に大別されます。

 

・ダブルビン方式

 

予め2つの箱などを用意しそれぞれに同じ商品などの在庫を入れ、片方がなくなったらもう一方を使い、空になった分だけを発注する方式を言います。

 

 

・補充方式

 

補充方式は特に定量発注方式に似ていますが、一定数使用された分だけを発注する方式を言います。出荷頻度は少ないものの欠品時の損失が考えられるものに用いられます。飲食店の食材や調味料などが想像できますね。

 

 

  • メリット:最低限の予算内で在庫を確保しやすい。
  • デメリット:最低限の在庫数はどの程度なのかを事前に決めなければならない。

 

 

 

4.不定期不定量発注方式

 

定量発注方式と定期発注方式の2つの考え方を混ぜたもので、一定の在庫数(発注点)を下回った際に、需要などに応じて在庫計画を検討して発注数を決める方式を言います。恐らく多くの中小企業がこの方式を採用していると考えられます。

 

 

  • メリット:在庫計画の見直しなど予算のコントロールがしやすい。
  • デメリット:手間がかかるだけでなく、発注者の勘に頼った行動になりやすい。

 

 

 

5.同期化発注方式

 

卸売や小売で導入されているケースがありますが、発注先と契約をした上で、予め決まったタイミングに予め決めた量を納品して貰う方式を言います。

 

 

  • メリット:最も在庫補充の手間がかからない。
  • デメリット:需要の変化に対応しにくいため、在庫過剰にも在庫不足になる可能性がある。

 

 

 

6.分納発注方式

 

予め在庫計画を立て、発注すべきタイミングを割り出した上で、都度残存在庫数を見直した上で分納をして貰う方式を言います。

 

 

  • メリット:在庫計画や残存在庫数を見直しながら納品されるため、在庫過剰になりにくい。
  • デメリット:そもそも精度の高い長期在庫計画を立てなければならない。

 

 

 

 

<各発注方式に合った商材>

 

発注方式の分解について理解ができたら、次は自社の商材がどの発注方式が合っているのかを検討し、それを実現するための方策を考えていきましょう。一例も述べさせていただいておりますが、当然ながら同カテゴリの商材でも特色が異なりますので、あくまで参考としていただければと思います。

 

・定量発注方式

当然ながら需要(出荷量)が安定している商材が向いています。例えばコンビニエンスストアにある家庭用消費財のコーナーにあるようなもので、電球やゴミ袋、文具などはイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

 

 

・定期発注方式

コストの高い商材や自社に取って重要度の高い商材が向いています。例えば化粧品や健康食品など同一の商材でも商品サイクルによって徐々に需要変化が起こるようなものは、定期的に在庫量の見直しを計っていくことが重要です。

 

 

・簡易発注方式

重要度は低いがなくなると非常に困るものに向いています。飲食店の食材のようなもの以外だと、置き換えが効くようなもので、生花やバルーン、ネイルなどのショップで多種の在庫がありつつもその使用量をオペレーションの中で掴みきれないような商材は向いていると言えるでしょう。

 

 

・不定期不定量発注方式

ある程度どのような商材でも向いているとも言えますが、季節や市場環境によって需要が変わるような商材に向いています。実は多くの企業が無意識にこの方法を選択していますが、勘に頼る発注になりがちでもありますので、DXによってより精度の高い在庫計画にステップアップする段階であると言えます。ただし、受発注によって在庫を持つ、オーダーメイドなどの商材は向いている発注方式であると言えます。

 

 

・同期化発注方式

発注回数が非常に多く手間がかかる商材に向いています。スーパーマーケットなどにおける生鮮食品など、毎日入荷があるような商材についてはこのような方法が向いていると言えます。

 

 

・分納発注方式

長期の在庫計画のもと管理を行っていくような商材に向いています。ある程度計画を長く見れるような商材で、住宅・車などが向いていると言えます。

 

 

 

このように自社商材の特色から発注方式を見直すことで、より精度が高く最適な在庫計画を作ることに繋がっていきます。

 

 

ただ、そのためにはそもそも現在の在庫管理状況をデータとして把握していく必要があります。これを実現するために、現在エクセルやスプレッドシートなどで受発注や在庫管理を行っている場合、Spesのようなクラウドソフトが有効です。

 

とは言え、在庫管理に大きな費用をかけたくないという思いに応えるために、Spesは完全無料で提供しております。

 

 

ソフトウェアの使い方から、最適な在庫管理についてまで、当社の方でサポートさせていただきますので、まずはぜひお気軽にお問い合わせください。

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小林 淳
代表取締役 CEO
1977年生まれ。
駒澤大学を1年で中退後、世界初のモバイルターゲティングメールのメディア企業に就職。
その後、2001年に東芝連結子会社のソリューション/プロモーション企業に入社。
ネット領域だけではなく、リアル領域のビジネスに幅広く従事しあらゆる業種の販促活動に幅広く携わる。
2005年にCRM系企業の取締役に就任し、新規事業立ち上げなどの業務を経て、2007年春株式会社アイディールを設立。
2022年当社を設立、代表に就任。