情報システム部門が在庫管理システム選定で「後悔した」3つの失敗——IT担当者が陥りがちな判断ミスと、選定を立て直す考え方 ─ 在庫管理のDXに | 完全無償クラウド型ソフト「Spes」

 

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情報システム部門が在庫管理システム選定で「後悔した」3つの失敗——IT担当者が陥りがちな判断ミスと、選定を立て直す考え方


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情報システム部門が在庫管理システム選定で「後悔した」3つの失敗——IT担当者が陥りがちな判断ミスと、選定を立て直す考え方

執筆:Spes編集部

「稟議を通したのに、現場からは使いにくいと言われ続けている」——情報システム部門の担当者から、そんな声を聞くことがある。在庫管理システムの選定は、要件定義から比較検討、ベンダー交渉まで数ヶ月かかることもある大仕事だ。それでも、導入後に「あのとき別の判断をしていれば」という後悔が生まれるケースは珍しくない。

この記事では、情報システム部門が在庫管理システムの選定で実際に踏みやすい失敗のパターンを先に整理し、そこから逆算して「何を判断軸にするか」を考える。機能一覧の比較やコスト計算の前に、判断の構造を見直すことが、選定の精度を上げる近道になる。

失敗パターン① 「機能の多さ」を選定軸にしてしまう

Photo by EqualStock IN on Pexels
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在庫管理システムの選定において、情報システム部門が最も陥りやすいのが「機能スコアで比較する」という落とし穴だ。ベンダーのカタログを並べて、バーコード連携・ロット管理・複数拠点対応・API提供などの項目を○×で埋めていくと、いかにも「客観的な評価」をしているように見える。

ところが、現場が実際に使う業務フローと機能の対応関係を確認しないまま点数だけで決めてしまうと、導入後に「機能はあるが、うちの運用には合わない」という状況が生まれる。たとえば、入荷検品をハンディスキャナで行っている現場に対して、デスクトップ入力前提のUIのシステムを入れても、現場担当者は使い勝手の悪さから自然と紙や口頭確認に戻っていく。

機能比較は必要なプロセスではある。ただし、それより先に「現場がどの業務でどんな判断をしているか」をヒアリングしておかないと、機能一覧は単なる数え比べで終わる。

失敗パターン② 受発注管理との連携を後回しにして二重入力が残った

Photo by EqualStock IN on Pexels
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在庫管理システムを単体で選んだ結果、受発注データとの連携が取れず、二重入力が残り続けた——これは情報システム部門の担当者が「導入後に最も後悔した点」としてよく挙げる問題だ。

発注書のデータは別システムで管理、入荷情報は在庫システムに手入力、売上データはECモールから別途取得——こうした状態が続くと、在庫の数字がどこを見れば正しいのかが不明確になる。現場担当者は複数の画面を切り替えて数字を突き合わせる作業に時間を取られ、結局「一番信用できる」と思っているエクセルのファイルに情報を集め直す、という動きが残る。

選定前に確認すべき連携ポイント

  • 受注データ(ECモール・EDI・FAX受注)は在庫システムと自動連携できるか
  • 発注処理から入荷確認までの業務フローが1つのシステム内で完結するか
  • 既存の販売管理・会計システムとのAPI接続または連携実績があるか
  • 手入力が発生する工程が残る場合、その工程の担当者と合意が取れているか

在庫管理システムの選定では、受発注管理の自動化によって現場への負担をどこまで減らせるかを、導入前に試算しておくことで、選定後の効果測定もやりやすくなる。選定段階で受発注フローを明確にすることが、導入後の定着効率を左右する(参考:受発注管理の自動化で現場はどう変わるか|中小企業の導入前後を比較)。

失敗パターン③ 「ベンダーのデモ環境」だけで判断した

選定プロセスでベンダーデモを受けると、画面がきれいで操作がスムーズに見える。担当営業が手慣れた操作でデモを進めるため、「使いやすそう」という印象が先に立ちやすい。しかし、デモ環境は整ったサンプルデータで動いており、自社の商品点数・取引先数・在庫の持ち方を前提にした動作確認にはなっていない。

情報システム部門の渡辺さん(従業員数200名規模の卸売業・情報システム担当歴5年)は、あるシステムを選定した後にこう振り返っていた。「デモでは商品が50品目で、取引先が5社という設定でした。実際に本番データを入れたら、同一商品に複数の取引先別価格があって、その設定画面が分かりにくく、移行作業が予定の3倍かかりました」。

デモ確認に加えて、自社データに近い条件でのPoC(概念実証)や、同規模・同業種の導入事例の提示をベンダーに求めることが、この失敗を防ぐ現実的な手段になる。また、在庫管理システム導入の失敗パターンと回避策でも、選定前に確認すべき判断軸が整理されているので参考にしてほしい。

失敗から逆算する:情報システム部門の選定基準の組み立て方

判断軸確認すべき内容よくある見落とし
業務フロー適合現場の入荷・出荷・棚卸の手順と画面操作の一致デモ環境で確認せず機能表だけで判断
連携範囲受発注・販売管理・会計との接続方式と工数在庫単体で選定し、後から連携コストが発生
導入・移行サポート既存データの移行支援・初期設定の支援範囲移行作業を自社でやる前提で見積もりを出してしまう
拡張性拠点追加・EC連携・外部API対応の実績現状の規模だけで判断し、2〜3年後の事業規模を考慮しない

失敗パターンを整理すると、情報システム部門が選定基準として重視すべきなのは「機能の網羅性」よりも「業務フローとの適合度」と「連携設計の完成度」だということが見えてくる。

具体的には、要件定義の段階で現場担当者(倉庫スタッフ・受発注担当・棚卸担当)を少なくとも1〜2名同席させ、「この画面でこの操作をするか」を現場目線で確認するプロセスを組み込むとよい。情報システム部門がすべての業務知識を持っている必要はなく、「現場が使いやすいかどうか」を判定できる人を選定プロセスに引き込む設計が重要だ。

また、受発注管理機能の自動化対象フローを先に固めておくと、システム選定後の効果測定の基準も同時に作れる(参考:受発注管理機能の詳細|Spes で自動化できる業務フローと導入効果)。

よくある質問

情報システム部門が在庫管理システムの選定を主導する際、現場部門とどう連携すればよいですか?

要件定義の初期段階から現場の代表者(1〜2名)を巻き込み、「今どの業務で何分かかっているか」を具体的に聞き取ることが出発点になる。情報システム部門が全体調整と技術評価を担い、現場担当者が業務適合の最終判定を担う、という役割分担を明確にすると、選定後の稟議も通りやすくなる。

クラウド型とオンプレミス型、中小〜中堅企業ではどちらを選ぶべきですか?

一概には言えないが、社内にサーバー運用の担当者を置けない場合や、拠点が複数ある場合はクラウド型が運用負荷を抑えやすい。導入コストだけでなく、5年間の運用コスト(保守・バージョンアップ・障害対応)を含めた試算で比較することを勧める。

選定後に「失敗した」と気づいたとき、どう立て直せばますか?

まず「何が問題か」を現場担当者と一緒に整理することが先決だ。操作性の問題であれば運用マニュアルや操作研修で改善できる場合もある。連携設計の問題であれば、ベンダーへの追加開発依頼や外部ツールの組み合わせで対処できるケースもある。全面的な乗り換えを検討する前に、現状の何が改善可能かを棚卸しすることを勧める。

選定の不安があれば、相談から始める選択肢もある

在庫管理システムの選定は、情報システム部門だけが責任を負う仕事ではない。現場・経営・IT、それぞれの視点をどう噛み合わせるかが、導入後の定着率を左右する。

Spesは、クラウド型の在庫・受発注管理システムとして、バーコード/ハンディ連携や複数拠点の一元管理、EC・卸との在庫連携を想定した設計になっている。「自社の業務フローに合うか確認したい」「連携できる範囲を事前に把握したい」という段階からの相談も受け付けている。選定の途中で整理しきれていることがあれば、お問い合わせページから気軽に連絡してほしい。

参考情報として、政府統計ポータル(e-Stat)では、業種別の情報化投資や企業の IT 活用状況に関する統計データを確認できる。選定根拠の資料作成や社内説明に役立てられる。

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