Column
コラム
中小企業のDXのススメ
クラウド型在庫管理ソフトSpesをオープンβ版として公開して3ヶ月ほど経過しました。
この間、数十社のメーカー(製造)業や卸売業、小売業の皆様とお話する中で、在庫管理の向き合い方についてたくさんお話を伺ってきました。
その中で、お話を伺った半数の企業はデジタル化したもののまだ悩みを抱えており、半数の企業はそもそも手書きやエクセル、もしくは一切在庫管理を行っていないなど、デジタル化とはほど遠い状況だという2つに大別されることが見えてきました。
本日のコラム:中小企業のDXのススメ
<中小企業にとってDXはするべきなのか>
Spesを通じてヒアリングした結論として、少なくとも在庫管理についての必要性や課題を感じていない企業は「ゼロ」であるということでした。つまり在庫管理という分野において、DX推進の意識はどの企業も少なからずあるということになります。
モノを扱う(在庫を持つ)商売において、最適な在庫量の決定やそれに対する仕入れ/販売計画など、在庫管理が密接につながっているため決して不思議なことではないと思います。
国からもDXが後押しされる時代背景もあり、すでに世の中には在庫管理に関連したカテゴリだけでも数多くのクラウドソフトが溢れています。
しかし多くの中小企業は課題感を感じてはいても、まだまだ以下のように語ります。
- ・在庫管理はちゃんとしないといけないんだけどねぇ~
- ・いずれはきちんとやらないといけないのは分かっているけど…
- ・どうやったらいいか分からなくて…
- ・そのための人員が割けなくて…
と、現状の変革を避ける発言をされるケースも数多くあります。
そもそもDXとはデジタル化するためのツールを入れることがゴールではありません。
もちろんSpesのようなツールを導入することでDXの最初の取っ掛かりを作ることはできるかもしれませんが、結局はその先に既存業務や経営そのものがさらに最適化され、働き方が改革されたり、収益力が上がったり…というゴールを目指して行く必要があります。
つまり、経営の目的が本来PLの最大化であるならば、会社の規模の大小を問わずにDXそのものは等しく考えていく必要があるはずです。
それでは中小企業は何をトリガーとして在庫管理ソフトの導入など、DX始めていけば良いのでしょうか。
<今すぐにDXすべき1つの理由>
DXとは?を極論で言うと、既存で行ってきた何らかの業務領域を最適化するものです。
例えば今までしてきたことを「より早く、間違いなく正確に、楽にできる」ようになり、自社の収益力を上げたり顧客に与えてきた負荷を軽減していくものです。
つまり、これは他を出し抜く強力な武器になりえます。
企業の規模が大きければDXが必要で、中小企業はアナログで良いというワケではなく、むしろ中小企業の方が遅れている分野であればあるほど改善の余地も大きく、競合との差別化に繋がっていきます。
企業の目的がPLの最大化であると述べましたが、SpesがBtoB型のサービス(法人向け、個人事業主も含む)であるならば、その手助けができなければ意味がないと考えています。
まとめると、
- ・P(Profits/利益)を伸ばす
- ・L(Loss/損失)を減らす
をいかに実現ができるのか?ということに言い換えられます。
Spesは、まずはLを減らすために究極とも言える永久使用料無料という料金体系とし、Pを伸ばすために業務改善で新たな活動リソースを得られるような仕組みを用意し、利用ユーザーが売上を伸ばすことに時間を使えるような環境を作ろうとしています。
Lを減らす面では、Spesはエクセルよりも安いと言えるかもしれませんね。
またPを伸ばす部分、ここにこそ中小企業の課題が隠れていると考え始めています。
<見えてきた課題>
前述した通り、DX推進の一環としてクラウドソフトを導入する所まで進めてもそれで終わりではありません。
結局、そのクラウドソフトを使うのは「ヒト」です。
つまり「ヒト」がDX推進を受け入れて、それを使いこなす行動変容まで見越していかなければDXは絶対に成功しません。
DX推進そのものが企業にとってプラスであるという意識付けだけでなく、既存オペレーションの見直しまでセットにした対策が必須です。
- どうやったらそのソフトを毎日使用してくれるか?
- 使い続けてくれるか?
- インセンティブが必要なのか?
- UI/UXの最適化なのか?
- ルールの徹底なのか?
こういった所から考えていく必要があるワケです。
しかし人材マネジメントにおいても多少場当たり的になる中小企業にとって、今まで日常的に行ってきたオペレーションを変えていくことはとても大変です(筆者はSpes事業を始めるにあたって、元々モノの販売をする中小企業を経営してきたため、この辺りの難しさは肌身を持って感じています)
そこで規模感によっては、その日常的なオペレーションを安価にBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)で巻き取ることができないかと考えています。
従来「手間である」と感じていた部分を解消することで、実はスムーズにDXが推進していけるのではないかという仮説です。
在庫管理1つとっても、DXは中小企業経営のゲームチェンジを行う可能性を充分に秘めています。
私達は「次こそ本気で変わりたい」と考えている中小企業の皆様に寄り添って、PL最大化だけではなくDXによって実現できる壮大な未来像を一緒に描いていきたいと考えています。
Spesを単なる1クラウドソフトとして見るのではなく、まずはぜひ皆様の在庫管理における課題をお聞かせください。
お気軽にご連絡お待ちしております!
カテゴリー
- すべて
- 物流ソフトWMS
- 在庫管理と会計の連携
- 在庫データの分析
- 在庫管理ソフトの市場規模
- 海外取引と在庫管理について
- 貿易と在庫管理
- 在庫管理のDX化
- 在庫管理クラウドソフト
- Spesの導入事例
- 中小企業の在庫管理
- 在庫管理ソフトのコスト感
- Spesの無償提供について
- 在庫管理とは
- 在庫管理ソフトによる入出庫管理
- 在庫管理の計画作り
- 飲食業の在庫管理