ソフトウェアをきちんと分類して使いこなすためのまとめ ─ 在庫管理のDXに | 完全無償クラウド型ソフト「Spes」

 

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ソフトウェアをきちんと分類して使いこなすためのまとめ

小林 淳
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ソフト分類
以前からSpesのご説明の際に「オールインワン型」という言葉を使ってきました。

しかし在庫管理系のソフトウェアは外見からは違いが分かりにくく、各ソフトウェアごとに異なる設計思想による違いからも、「自社の課題には何が合うのか…」という判断が非常に難しいのも、目に見える実態だと思います。


そこで「サービス内容の分類」を行うことで、改めて在庫管理周りのソフトウェアの理解を深めていただき、皆様のDXの一助にしていただきたいと思い、分類まとめを作成しました。

◎カバー領域によって呼び名が違う

まず、この手のソフトウェア界隈ではOMSやWMSなど聞き慣れない横文字英語が飛び交っていて、どうしても「何がどう違うのか…」というのが分かりにくいですよね。

そこでそれぞれの機能を以下の図表のように分類しました。
※用語については以下を参照

<(EC)カート>

簡単に言うとECサイトの商品ページに掲載された商品をカート(買い物かご)に入れて、配送先や決済方法を選択させた上で、実際に決済を処理し、顧客情報や販売情報を管理するためのソフトウェアです。
主には自社の独自ドメインで開設されたECサイトに用いられるもので、在庫管理系ソフトウェアと同じく、オンプレミス(自社サーバ運営)型やクラウド(SaaS)型など、様々な提供方法があります。

また、ECにおいてはこれと並んでショッピングモールに出店する「モール型」と比べられます。モール型の場合、基本的には決済周りのカートはショッピングモール自身が用意したものを使うことになります。

<OMS>

Order Management System の略で「受注(注文)管理システム」のように訳され、販売情報を一括で管理するシステムを指します。

主には複数のカートやショッピングモールの売上を1つのサービスへのログインで一括確認・管理・処理を行う目的で使用されています。OMSを導入することで商品情報、在庫情報、注文情報、顧客情報が一括管理できますが、実際には在庫管理は別のソフトウェアを併用して行うケースも少なくありません。

<POS>

Point of salesの略で「販売時点情報管理システム」のように訳され、一般的には「店舗のレジ」を思い浮かべていただければ良いかと思います。

販売実績を「いつ、どこで、どんな商品が、いくらで、何個」売れたのかを記録や集計するシステムを指し、近年ではiPadなどのタブレットを用いたソフトウェアが提供されることが増えています。

<WMS>

Warehouse Management Systemの略で「入出庫・在庫管理システム」のように訳され、倉庫や物流拠点における商品・資材などの入出庫や在庫数を管理するシステムを指します。

WMSを導入することで倉庫・物流拠点内の正確性や速度向上を実現でき、ビジネスの根幹でもある「物流」の基盤を支えていますが、単体で収益管理を行うことができないため、倉庫業が本業ではなく商流の一部分のみだった場合には、別のソフトウェアを併用して収益管理を行うケースも少なくありません。

<ERP>

Enterprise Resources Planningの略で「資源統合管理計画」のように訳され、ERPシステムは経営の「ヒト・モノ・カネの統合的管理」を行うためのシステムを指します。

簡単に言うと、会計情報や販売情報、在庫情報、調達・生産情報、人事情報などを1つに統合して効率化・情報の一元管理を行うためのソフトウェアだとお考えいただければと思います。



◎1つのソフトウェアだけで全てを賄えることはない

前項のように何となく「在庫管理」と言っても、様々な分類とそれぞれの役割があることはご理解いただけたかと思います。

次にDX実現のために、ひとまずは自社の課題がどの分類のソフトウェアで解決できそうなのかを考えることから始めましょう。



例えば、

  • ● 複数ECサイトの売上を一括で管理したい。
  • ● 配送漏れや間違いなどをなくしたい。
  • ● 適切な在庫数管理をしたい。
  • ● 発注から入庫までの煩雑さを解消したい。
  • ● 各商材ごとの利益率をきちんと把握したい。
など企業によって様々な課題があると思いますが、以下の図表の通り、これらを1つのソフトウェアで簡単に管理することは非常に難しい訳です。

ある一定規模の企業になると、分類ごとのソフトウェアをそれぞれ契約していることも本当によくあるケースです(複数のクラウドソフトを契約しているのは決して珍しいことではありませんよ!)


つまりここで重要なのは
「どの企業も、1つのソフトウェアだけでは全てカバーできないことを前提としなければならない」

という点です。


ではどんな所に留意しなければならないのか…。
次回のコラムではこの辺りの続きを書いていきたいと思います。

ひとまず在庫管理について色々と話しを聞きたいなと思った方は、お気軽にお問い合わせください!
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小林 淳
代表取締役 CEO
1977年生まれ。
駒澤大学を1年で中退後、世界初のモバイルターゲティングメールのメディア企業に就職。
その後、2001年に東芝連結子会社のソリューション/プロモーション企業に入社。
ネット領域だけではなく、リアル領域のビジネスに幅広く従事しあらゆる業種の販促活動に幅広く携わる。
2005年にCRM系企業の取締役に就任し、新規事業立ち上げなどの業務を経て、2007年春株式会社アイディールを設立。
2022年当社を設立、代表に就任。